lucciora’s diary 蛍日記

共感する魂を求めて

想起・雑記

ユング「魂の現実性(リアリティ)」河合俊雄(著) 備忘録2

顕在意識は意識全体の3~10%、潜在意識は90~97%という話がある。 意識は氷山の一角… 子供のころからよく夢を見た。自分の生きている現在の生活からは程遠い内容だ。忍者になることもあったし、どこか古代のギリシャ神殿のような場所にいたり、何度か戦争…

ユング「魂の現実性(リアリティ)」河合俊雄(著) 備忘録1

人はみんな自分の物語を探しているのではないだろうか 自分の物語、というものにずっと興味があった。それは、自分の人生に対する自分自身の主体的な「解釈」。 事実は一つであっても、その解釈は無限にある。そして、自分にとっての「真実」こそが物語の中…

ドラマ『ブラッシュアップライフ』…死のほうから生を見てみたら

「いま、ぼくのやっている仕事というのは、死の方から生を見る仕事だと言った方がいいですね。みんな、自分の生を延長するほうからばっかり言っとられるけど、ぽっと向こう側から見られたら、かなり変わるわけです。」 (河合隼雄「ブッダの夢」より) ドラ…

「いまを生きる」

20歳過ぎのころ「いまを生きる」という映画を観ました。かれこれ30年くらい前になってしまいます。 https://filmarks.com/movies/14908映画との出会い、という点で、今でもこの映画は私にとってベストの一つだと思います。もう何年も観ていませんし、その後…

イタリアが好きな100の理由  ◆アッシジのフランチェスコ◆

聖フランチェスコの歌 主よ、 わたしをあなたの平和の道具としてお使いください 憎しみのあるところに愛を 争いのあるところに許しを 分裂のあるところに一致を 疑いのあるこころに信仰を 誤りのあるところに真理を 絶望のあるところに希望を 闇に光を 悲し…

◆イタリアン・バロック①「イゾラ・ベッラ」◆ イタリアが好きな100の理由 

イタリアが好きな100の理由、ちょっと書けないでいたら、コロナの状況が幾分和らいできて、イタリアでも街に人が戻りつつあるようで良かった。 今日は、イゾラ・ベッラという島のことを少し。 イタリア、ストレーザ、マッジョーレ湖のイゾラ・ベッラ 私の中…

イタリアが好きな100の理由  ◆文房具1◆

イタリアの好きなもの。今回は文房具編…。 もともと文房具は大好きだけれど、とくに紙モノが大好きで誘惑に負けてしまいがちです。 ノート類は表紙の美しいものや、紙質の変わったもの、サイズ感が絶妙なものを見つけると、つい欲しくなってしまう。イタリア…

イタリアが好きな100の理由  ◆すべての道には名前がある◆

写真はイタリアで買った絵葉書より。ローマのVia della Pace。 Via=通り、 Pace=平和、平穏のような意味なので平和通り…とか? イタリアの道には、すべて名前がある。山の中の道などはわからないけれど、都市ではおそらくすべての道に。 大学在学中の夏休…

イタリアが好きな100の理由  ◆ヴェネツィアン グラス◆

イタリアの中でもヴェネツィアが好きです。 写真(手前)は20代のころイタリアに留学していた時に、私を訪ねてきた母とイタリア内を旅行して、ヴェネツイアで母が買ったもの。その母が亡くなり、今は私の手元にあります。 買った日のことは今でもよく覚えて…

私たちはどこから来て、どこへ行くのか…(1)

「ねぇ、前世ってあると思う?」 最近、友人の女性に聞かれた。 都内にあるスパニッシュ様式の古い建物を偶然見たとき、その重厚な美しい扉に目が惹きつけられ、説明のつかない感情でいっぱいになり急に涙がとまらなくなったという。 「その扉をずっと昔から…

必死に生きるか、必死に死ぬか…

(ショーシャンクの空に) 時として、だれかのブログを読んでいて「生きること」自体について悩んだり、考えているブログを読むと、ついつい読み込んでしまう。 というのも、自分もそうしたことを考えるくせがあるからだろう…。 何故生きるのか?について考…

「星の肉体」水原紫苑著より―短歌

興福寺少年阿修羅にかなしみを与えし仏師の背や広からむ 風狂ふ桜の森にさくら無く花の眠りのしずかなる秋 死者たちに窓は要らぬを夜の風と交はる卓の薔薇へ知らせよ うつくしき弥勒となりしあかまつのいたみをおもふ幸ひとして 水原紫苑さんの「星の肉体」…

願わくば 花の下にて…

大切なひとが、永遠の世界へと旅立ったことを知った。 何となく予感があった。 不思議なほど、静かな気持ちで受け止めている。 桜の満開の季節に、旅立つことはとても似合っているのかもしれない。 西行が好きな、たくさんたくさん旅をした人だった。 願わく…

小説「ポニーテール」を読みました。

ポニーテール 「だいじょうぶ。おねえちゃん、強いから」 「でも・・・」 「ほんとよ。マキってね、ひとりぼっちに強いの。みんなと無理してベタベタくっつかなくても平気な子だから」 「・・・・・友達がいなくても平気なの?」 「いないんじゃなくて、まだ…

静かな人の力…内向型人間の時代

内向型人間の時代/スーザンケイン著 より 備忘録的に書き写しています。 多くの内向型は同時に「過度に敏感(ハイリ―・センシティブ)でもある。この言葉は詩的に聞こえるかもしれない。心理学で実際に使われている表現だ。敏感な人は普通の人よりも、ベー…

「内向型人間の時代/スーザン・ケイン」を読み始めました。

「内向型人間の時代/スーザン・ケイン著」を読んでいます。 最近、心理学の分野で、HSP(ハイリ―センシティブピープル)という 「とても敏感な人たち」の特性についての研究と共に、「内向型」というユングのころからもあったテーマも割とよく目にするな…

星野道夫さんのことば

星野道夫さんの言葉。 ――― きっと、同じ春が、すべての者に同じ喜びを与えることはないのだろう。 なぜなら、よろこびの大きさとは、それぞれが越した冬にかかっているからだ。 冬をしっかり越さないかぎり、春をしっかり感じることはできないからだ。それは…

映画「火花」―誰が時代を作っているのか?

youtu.be 先日、映画「火花」を観てきました。 中学時代からの友達と、映画を観てランチしようかということになり、 吉祥寺のオデオンで観てきました。 …じつは私はお笑い番組とか全然見ないし、笑いのセンスもまったく無いのですが。 原作の「火花」はあふ…

映画のなかの色彩~青いパパイヤの香り

五月に花は咲くけれど それは去年の花ではない 人はいくたび恋しても 最初のキッスはいちどきり (青い小径 竹久夢二) 映画の中の色のイメージから思いつく、さまざまな愛について つらつら思いつくままに書いています。 実はこの映画を観たのは、イタリア…

映画のなかの色彩~ショコラ

秋なので、愛についてひさしぶりに?考えてみたくなったからなのか、 映画や音楽の中の愛について…ぱらぱらと思いつくことを。 大抵の映画や音楽はなにかしら「愛」をテーマにしていると思います。 タイトルにずばり「愛」という言葉がはいっているものも す…

消された愛だけが 思い出になるのです

秋の夜長に読みたい本は? そうですね。秋はなんだか詩を読みたくなりますね。 とくに、愛について、もっと深くかんがえてみたくなります。 神様の愛、親の愛、友愛、男女の愛、仏様のは愛ではなく慈悲、でしょうか。 ----- 鉛筆が愛と書くと消しゴムがそれ…

シェーファー バリアント

前回万年筆について書きましたが、いつもより沢山の方が見に来てくださったようです。 万年筆好きな方、結構いるんですね。嬉しかったです。 これが私の1番お気に入りの万年筆です。 1940〜50年代のものだと思います。 名前はシェーファーバリアント。(だっ…

シェーファーの万年筆

<p>今週のお題「自己紹介」</p> 普段使いの万年筆。 シェーファーの、たしか'60年代のものだと思ったのですが、名前を忘れてしまいました。…画像で調べるとインペリアルだったかな。 ペンの胴体と一体型のニブ(ペン先)は、硬めの書き心地で、スピーディにぐんぐん…

ダライ・ラマの言葉から…

自分を害する相手と戦わずして、自分の信念を貫くということ、それはどんなに難しい事だろう。観音菩薩の生まれ変わりとされるダライ・ラマの人生は、この時代にあっても、わたしにはやはり神秘的なものに思える。ダライ・ラマの言葉から、 他者"others"と自…

ひとつぶの麦もし地に落ちて死なずば…

一粒の砂の中に世界を… ウイリアム・ブレイクの詩を昨日書きました。 それで思い出したけれど、 ひとつぶの…と云えばアンドレ・ジイドだったか、一粒の麦、落ちて死なずば… 「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、 死なば多くの実を結ぶべ…

ひとつぶの砂に世界を…

一粒の砂の中に世界を見 一輪の花に天国を見るには 君の手のひらで無限を握り 一瞬のうちに永遠をつかめ Auguries of Innocence : William Blake To see a World in a grain of sand, And a Heaven in a wild flower, Hold Infinity in the palm of your han…

手紙

手紙を書くのが好きです。 手紙をもらうのも、大好きです。最近あまり、もらわないから淋しいですけど…自分もあまり書いていないんだから仕方ないですね。電子メールだって、もらえば勿論うれしいけれど、 家の郵便受けに、ちょっと厚みのある封筒のざらっと…

心に微かな風が…

あなたのブログを読んでいました。それで、 ーあ、この言葉はどこで聞いたんだっけ、と思ったんですよね。いつか、誰かが言ってくれたなぁと。 そして思い出しました。 「ほんの少しだけね、あなたの心のドアを開いておきましたよ。あまり大きく広げると、辛…

秋の夜ーバッハのマタイ受難曲…

なんだか涼しい。昼間は暑かったのに、やはり秋だ。 今夜ふと思いだした。 バッハのマタイ受難曲の中の「主よ、この涙にかけて我を憐れみたまえ。」という曲を。 この曲がタルコフスキーの映画で流れたことを。 キリテ・カナワの声も良かったけど、映画のシ…

ひふみよいむな…一二三四五六七…

備忘録のように書き写してきた「外は良寛」松岡正剛さん。 「ひふみよいむな」はどのへんから出てきたのか、おもしろい話がいっぱいありました。もう少しで読み終わりそうです。 ーーーーー 良寛の書のなかでもとりわけすばらしいものとして、たった3字の「…