映画のなかの色彩~ショコラ
秋なので、愛についてひさしぶりに?考えてみたくなったからなのか、
映画や音楽の中の愛について…ぱらぱらと思いつくことを。
大抵の映画や音楽はなにかしら「愛」をテーマにしていると思います。
タイトルにずばり「愛」という言葉がはいっているものも
すぐに思い浮かぶくらい。
恋愛、家族愛、宗教、自然、国、宇宙、動物、音楽、表現・・・、
それらのものに向けた愛なのでしょう。
以前、映画のなかの色について、考えていたことがありました。
とりあえず秋だから「ショコラ」を選んでみました。
チョコレートの色は秋の色のような気がします。
つやつやとした栗やドングリやチョコレート。
決して派手ではないけれど、温かみを感じさせるほっとする色です。
成熟の色です。
この映画、大人のファンタジーともとれますが、女性にとっては
心のなかの自己の確立をテーマにしているような気がしました。
とても好きなタイプの映画でした。
心の自由を失わずに、自分と折り合いをつけながら、自立すること。
かわいらしさや、愛情をわすれないで、歳を重ねていくこと。
小説などを土台にした映画などでは、シチュエーションが日常的なので
まるで本当にあったこと・・・のように感じていたりしますが、
この映画は、随所のストーリー展開が「ありえなさそう」だけど
楽しくてわくわくして、
これはファンタジーだと思いながらも、見終わってみると、
ヨーロッパの小さな村なんかでは、これと近いことが
本当にあったことのような気がしてしまいました。
映画に対する共感というものでしょうか。
ジョニー・デップは、いくつかみているのですが、とくに私が好きだったのは
「妹の恋人」「フェイク」そしてこの「ショコラ」です。
人恋しい季節ですね・・・。