『ミッション・ジョイ ~困難な時に幸せを見出す方法~』を観てきた。
下高井戸シネマで、『ミッション・ジョイ ~困難な時に幸せを見出す方法~』を観てきた。
~映画概要『ミッション・ジョイ ~困難な時に幸せを見出す方法~』
困難に直面した時、私たちはどのように幸せを見出すことができるのか?本作はチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と、南アフリカのアパルトヘイト撤廃運動の指導者の一人、デズモンド・ツツ大主教という2人のノーベル平和賞受賞者が、宗教の違いを超えてその答えを導き出す深い知恵と喜びに満ちた世紀の対談を元にしたドキュメンタリーである。深い友情で結ばれた2人は、ユーモアを交えながら、幸せや死生観などについて壮大な問いに迫り、私たちにどんな状況でも喜びと共に生きる知恵を授けてくれる。~
感想としてはとっても良かった。時々泣けた。
動乱の中を生き抜いてきた老賢人2人の、子供同士のようなやりとりの中に、
時折見せる一種の凄みと、磨かれた玉石が柔らかい光を反射しているような
豊かさを感じて。
「人々が"自由になる"と決めたら
彼らを止められるものは何も無いのだ」
(デズモンド・ツツ)
人を助けようとすることの中にこそ、喜びがある、とこの2人が言うとき、
それは本当のことだと強く感じる。
どれだけ多くの人々が、彼らの「存在」そのものを心の支えにして、
生き抜いてきたのか、
そして志半ばで命を落としたのか。
自分につながっている、その命の重さを背負ってなお、
彼らは命の喜びに触れている。
解決されきってはいない祖国や人種の問題を抱えながらも、
自分の内側にある喜びを、人に伝えようとしている。
人間は根本的には善なのだ、どんな人も。
その言葉が、心にしずかに響いた。