lucciora’s diary 蛍日記

共感する魂を求めて

「愛さないの 愛せないの」



下書きに書きかけのままのブログがあったので、アップしておこうと思い。

寺山修司さんの「愛さないの 愛せないの」。

この本は高校時代、親友がくれた本。彼女とは今も時々会ってランチする仲だ。

愛さないの 愛せないの、それは今の私にとっても考えさせられる問いかけだ。


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愛の大工―心の修理をします


台風が吹くと 垣根がこわれたり
大雨が降ると 屋根がもったり するように


愛もときどき 破損したり 穴があいたりします
そんなとき 専門の大工さんが必要です


少年時代
僕は夢のなかで
天の川の堤防が決壊して
星が空じゅうにあふれ出そうとするのを修理しにゆきました


大人になった今
愛の修理を引き受ける大工になりたい
と思いながら

寺山修司

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高校時代、吉祥寺のバウスシアターで、寺山修司の映画特集をひとりで観に行ったのを思い出す。

あのころ、私にとって吉祥寺はすごく知らない場所だった。携帯もナビもない時代、ぴあを片手に歩いたのだったか。

今わりと近い場所に住んでいるけど、バウスシアターはなくなってしまった。


あのころ、好きだったもの。

四谷シモンさんの人形、ジャン・コクトーマルセル・デュシャン澁澤龍彦さんの本、アンティークショップや古着屋さん。あと、フールズメイトというインディーズ系の音楽雑誌があって、発売日を楽しみにしてたっけ。

すごく暗かったけど、今思うとキラキラしていたね。