lucciora’s diary

「詩人が詩を書くのは、自分と同じ言葉を話す人間を見つけるためだ。」ジャン・コクトー ーー言葉はどこまで「心」に近づけるのだろう。共感する魂を求めて、言葉の海へと漕ぎ出してみよう。 自分の心に響いてきた本、映画、表現など、備忘録的に書き留めています。どうぞよろしく。

記憶のなかに

 

f:id:lucciora:20170922221806j:plain

秋の夜長に読みたい本は?

 

そうですね。秋はなんだか詩を読みたくなりますね。

とくに、愛について、もっと深くかんがえてみたくなります。

神様の愛、親の愛、友愛、男女の愛、仏様のは愛ではなく慈悲、でしょうか。

 -----

 

鉛筆が愛と書くと
消しゴムがそれを消しました
あとには何にも残らなかった

ところで 消された愛は存在しなかったのかといえば
そうではありません
 消された愛だけが 思い出になるのです
 

寺山修二「消す」

--------------

もうひとつ、今夜また思い出した歌。

 

闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば 生れぬ前の 父ぞ恋しき

 

一休さん作とも、白隠さん作とも、言われているようです。

暗闇の中の真っ黒いカラス。

闇の中で鳴きもしないその声を聴く。

心で聴いているのでしょうね。

…それを聞くとき、生まれぬ前の父を恋しく思う。

この「生まれぬ前の父」とは何なのか・・・。

 

キリストとも如来とも、自分を育ててくれた親とも、さまざまな解釈があるそうです。

そうした隠された、深い愛に、気づくことができる秋ですように。 

 

今週のお題「読書の秋」