lucciora’s diary

「詩人が詩を書くのは、自分と同じ言葉を話す人間を見つけるためだ。」ジャン・コクトー ーー言葉はどこまで「心」に近づけるのだろう。共感する魂を求めて、言葉の海へと漕ぎ出してみよう。 自分の心に響いてきた本、映画、表現など、備忘録的に書き留めています。どうぞよろしく。

想起・雑記

映画「火花」―誰が時代を作っているのか?

youtu.be 先日、映画「火花」を観てきました。 中学時代からの友達と、映画を観てランチしようかということになり、 吉祥寺のオデオンで観てきました。 …じつは私はお笑い番組とか全然見ないし、笑いのセンスもまったく無いのですが。 原作の「火花」はあふ…

映画のなかの色彩~青いパパイヤの香り

五月に花は咲くけれど それは去年の花ではない 人はいくたび恋しても 最初のキッスはいちどきり (青い小径 竹久夢二) 映画の中の色のイメージから思いつく、さまざまな愛について つらつら思いつくままに書いています。 実はこの映画を観たのは、イタリア…

映画のなかの色彩~ショコラ

秋なので、愛についてひさしぶりに?考えてみたくなったからなのか、 映画や音楽の中の愛について…ぱらぱらと思いつくことを。 大抵の映画や音楽はなにかしら「愛」をテーマにしていると思います。 タイトルにずばり「愛」という言葉がはいっているものも す…

記憶のなかに

秋の夜長に読みたい本は? そうですね。秋はなんだか詩を読みたくなりますね。 とくに、愛について、もっと深くかんがえてみたくなります。 神様の愛、親の愛、友愛、男女の愛、仏様のは愛ではなく慈悲、でしょうか。 ----- 鉛筆が愛と書くと消しゴムがそれ…

シェーファー バリアント

前回万年筆について書きましたが、いつもより沢山の方が見に来てくださったようです。 万年筆好きな方、結構いるんですね。嬉しかったです。 これが私の1番お気に入りの万年筆です。 1940〜50年代のものだと思います。 名前はシェーファーバリアント。(だっ…

ダライ・ラマの言葉から…

自分を害する相手と戦わずして、自分の信念を貫くということ、それはどんなに難しい事だろう。観音菩薩の生まれ変わりとされるダライ・ラマの人生は、この時代にあっても、わたしにはやはり神秘的なものに思える。ダライ・ラマの言葉から、 他者"others"と自…

ひとつぶの麦もし地に落ちで死なずば…

一粒の砂の中に世界を… ウイリアム・ブレイクの詩を昨日書きました。 それで思い出したけれど、 ひとつぶの…と云えばアンドレ・ジイドだったか、一粒の麦、落ちて死なずば… 「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、 死なば多くの実を結ぶべ…

ひとつぶの砂に世界を…

一粒の砂の中に世界を見 一輪の花に天国を見るには 君の手のひらで無限を握り 一瞬のうちに永遠をつかめ Auguries of Innocence : William Blake To see a World in a grain of sand, And a Heaven in a wild flower, Hold Infinity in the palm of your han…

手紙

手紙を書くのが好きです。 手紙をもらうのも、大好きです。最近あまり、もらわないから淋しいですけど…自分もあまり書いていないんだから仕方ないですね。電子メールだって、もらえば勿論うれしいけれど、 家の郵便受けに、ちょっと厚みのある封筒のざらっと…

心に微かな風が…

あなたのブログを読んでいました。それで、 ーあ、この言葉はどこで聞いたんだっけ、と思ったんですよね。いつか、誰かが言ってくれたなぁと。 そして思い出しました。 「ほんの少しだけね、あなたの心のドアを開いておきましたよ。あまり大きく広げると、辛…

秋の夜ーバッハのマタイ受難曲…

なんだか涼しい。昼間は暑かったのに、やはり秋だ。 今夜ふと思いだした。 バッハのマタイ受難曲の中の「主よ、この涙にかけて我を憐れみたまえ。」という曲を。 この曲がタルコフスキーの映画で流れたことを。 キリテ・カナワの声も良かったけど、映画のシ…

ひふみよいむな…一二三四五六七…

備忘録のように書き写してきた「外は良寛」松岡正剛さん。 「ひふみよいむな」はどのへんから出てきたのか、おもしろい話がいっぱいありました。もう少しで読み終わりそうです。 ーーーーー 良寛の書のなかでもとりわけすばらしいものとして、たった3字の「…

「連音」する「連字」ーー「外は良寛」より

「外は良寛」松岡正剛著より/備忘録3 良寛の詩歌には「つつ」という言葉がたびたび出てきます。 霞立つ長き春日を子供らと 手まりつきつつ今日も暮らしつ 手毬をつきつつ今日も暮らしているというのは、単に手毬をついて今日も暮らしているということとちが…

非時と廃墟そして鏡…あの頃の記憶

廃墟に入って写真を撮ることにハマっていた時がある。 誰もいない、時間の止まった工場の中や、建物の中を探索するのは、 特殊な経験だった。 初めて乗る電車、全く知らない駅で降り、カメラを背負ってフェンスを越えて… 1人で行くのもちょっと危険な気がし…

「砂漠はいつかお前にお返しをしてくれるだろう」

「心」とは何かということに、つねに興味があったので、宗教・心理学の本をいろいろと読みかじってきた。 サイコシンセシスは、イタリアのロベルト・アサジョーリが提唱したもので、友人の言葉を借りれば 「ユングが地下の帝王だとしたら、アサジョーリはベ…

カミュにとってのヴェイユ

孤独感とは何処からくるのだろう。 ネットをブラブラしていたら、カミュの言葉に出会った。 『意志もまた、一つの孤独である。』 カミュ カミュはよく知らない。中学生のころに、異邦人を読んだだけだ。 だが、シジフォスの神話についてのカミュの文章は読ん…

相互的な出会いについて…「モカシン靴のシンデレラ」

中沢新一著 「モカシン靴のシンデレラ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーあらすじミクマク版シンデレラにおいて、「王子」は「ふつうの人には見えないひと」であった。 その人は偉大な狩人で、守護神は霊界の最高者であるヘラジカだった。この人のお世話は…

吉増剛造著「我が詩的自伝ー素手で焔をつかみとれ」

もう、遊ぶことのないフェニキアの舟のかわりにーーー茴香(ういきょう)の黄色い花が咲いていた わたしたちの魂は、その石段を静かに下るーーー下るほどに(空の道の)甘い香りがしていた。 吉増剛造 「死の舟」より 4月に出た「我が詩的自伝ー素手で焔をつ…