lucciora’s diary

「詩人が詩を書くのは、自分と同じ言葉を話す人間を見つけるためだ。」ジャン・コクトー ーー言葉はどこまで「心」に近づけるのだろう。共感する魂を求めて、言葉の海へと漕ぎ出してみよう。 自分の心に響いてきた本、映画、表現など、備忘録的に書き留めています。どうぞよろしく。

必死に生きるか、必死に死ぬか…

(ショーシャンクの空に) 時として、だれかのブログを読んでいて「生きること」自体について悩んだり、考えているブログを読むと、ついつい読み込んでしまう。 というのも、自分もそうしたことを考えるくせがあるからだろう…。 何故生きるのか?について考…

「星の肉体」水原紫苑著より―短歌

興福寺少年阿修羅にかなしみを与えし仏師の背や広からむ 風狂ふ桜の森にさくら無く花の眠りのしずかなる秋 死者たちに窓は要らぬを夜の風と交はる卓の薔薇へ知らせよ うつくしき弥勒となりしあかまつのいたみをおもふ幸ひとして 水原紫苑さんの「星の肉体」…

願わくば 花の下にて…

大切なひとが、永遠の世界へと旅立ったことを知った。 何となく予感があった。 不思議なほど、静かな気持ちで受け止めている。 桜の満開の季節に、旅立つことはとても似合っているのかもしれない。 西行が好きな、たくさんたくさん旅をした人だった。 願わく…

小説「ポニーテール」を読みました。

ポニーテール 「だいじょうぶ。おねえちゃん、強いから」 「でも・・・」 「ほんとよ。マキってね、ひとりぼっちに強いの。みんなと無理してベタベタくっつかなくても平気な子だから」 「・・・・・友達がいなくても平気なの?」 「いないんじゃなくて、まだ…

静かな人の力…内向型人間の時代

内向型人間の時代/スーザンケイン著 より 備忘録的に書き写しています。 多くの内向型は同時に「過度に敏感(ハイリ―・センシティブ)でもある。この言葉は詩的に聞こえるかもしれない。心理学で実際に使われている表現だ。敏感な人は普通の人よりも、ベー…

気質の北極と南極

内向型人間の時代/スーザンケイン著 より 備忘録的に書き写しています。 私たちの人生は性別や人種だけでなく、性格によっても形づくられている。 そして、性格のもっとも重要な要素は、ある科学者が「気質の北極と南極」という言葉で表現した、内向・外向…

「内向型人間の時代/スーザン・ケイン」を読み始めました。

「内向型人間の時代/スーザン・ケイン著」を読んでいます。 最近、心理学の分野で、HSP(ハイリ―センシティブピープル)という 「とても敏感な人たち」の特性についての研究と共に、「内向型」というユングのころからもあったテーマも割とよく目にするな…

星野道夫さんのことば

星野道夫さんの言葉。 ――― きっと、同じ春が、すべての者に同じ喜びを与えることはないのだろう。 なぜなら、よろこびの大きさとは、それぞれが越した冬にかかっているからだ。 冬をしっかり越さないかぎり、春をしっかり感じることはできないからだ。それは…

映画「火花」―誰が時代を作っているのか?

youtu.be 先日、映画「火花」を観てきました。 中学時代からの友達と、映画を観てランチしようかということになり、 吉祥寺のオデオンで観てきました。 …じつは私はお笑い番組とか全然見ないし、笑いのセンスもまったく無いのですが。 原作の「火花」はあふ…

映画のなかの色彩~青いパパイヤの香り

五月に花は咲くけれど それは去年の花ではない 人はいくたび恋しても 最初のキッスはいちどきり (青い小径 竹久夢二) 映画の中の色のイメージから思いつく、さまざまな愛について つらつら思いつくままに書いています。 実はこの映画を観たのは、イタリア…

映画のなかの色彩~ショコラ

秋なので、愛についてひさしぶりに?考えてみたくなったからなのか、 映画や音楽の中の愛について…ぱらぱらと思いつくことを。 大抵の映画や音楽はなにかしら「愛」をテーマにしていると思います。 タイトルにずばり「愛」という言葉がはいっているものも す…

記憶のなかに

秋の夜長に読みたい本は? そうですね。秋はなんだか詩を読みたくなりますね。 とくに、愛について、もっと深くかんがえてみたくなります。 神様の愛、親の愛、友愛、男女の愛、仏様のは愛ではなく慈悲、でしょうか。 ----- 鉛筆が愛と書くと消しゴムがそれ…

シェーファー バリアント

前回万年筆について書きましたが、いつもより沢山の方が見に来てくださったようです。 万年筆好きな方、結構いるんですね。嬉しかったです。 これが私の1番お気に入りの万年筆です。 1940〜50年代のものだと思います。 名前はシェーファーバリアント。(だっ…

シェーファーの万年筆

<p>今週のお題「自己紹介」</p> 普段使いの万年筆。 シェーファーの、たしか'60年代のものだと思ったのですが、名前を忘れてしまいました。…画像で調べるとインペリアルだったかな。 ペンの胴体と一体型のニブ(ペン先)は、硬めの書き心地で、スピーディにぐんぐん…

ダライ・ラマの言葉から…

自分を害する相手と戦わずして、自分の信念を貫くということ、それはどんなに難しい事だろう。観音菩薩の生まれ変わりとされるダライ・ラマの人生は、この時代にあっても、わたしにはやはり神秘的なものに思える。ダライ・ラマの言葉から、 他者"others"と自…

ひとつぶの麦もし地に落ちで死なずば…

一粒の砂の中に世界を… ウイリアム・ブレイクの詩を昨日書きました。 それで思い出したけれど、 ひとつぶの…と云えばアンドレ・ジイドだったか、一粒の麦、落ちて死なずば… 「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、 死なば多くの実を結ぶべ…

ひとつぶの砂に世界を…

一粒の砂の中に世界を見 一輪の花に天国を見るには 君の手のひらで無限を握り 一瞬のうちに永遠をつかめ Auguries of Innocence : William Blake To see a World in a grain of sand, And a Heaven in a wild flower, Hold Infinity in the palm of your han…

手紙

手紙を書くのが好きです。 手紙をもらうのも、大好きです。最近あまり、もらわないから淋しいですけど…自分もあまり書いていないんだから仕方ないですね。電子メールだって、もらえば勿論うれしいけれど、 家の郵便受けに、ちょっと厚みのある封筒のざらっと…

流星ワゴン

流星ワゴン ーーやっとわかった。 信じることや夢見ることは、未来を持っているひとだけの特権だった。 信じていたものに裏切られたり、夢が破れたりすることすら、 未来を断ち切られたひとから見れば、それは間違いなく幸福なのだった。 ドラマにもなった重…

心に微かな風が…

あなたのブログを読んでいました。それで、 ーあ、この言葉はどこで聞いたんだっけ、と思ったんですよね。いつか、誰かが言ってくれたなぁと。 そして思い出しました。 「ほんの少しだけね、あなたの心のドアを開いておきましたよ。あまり大きく広げると、辛…

歴史と感情/集合無意識

シュタイナー教育を語る / 高橋巌より 「感情は時間の中で存在しており、空間の中では存在していないということです。過去と現在と未来は、大体感情で結びついていると言ってもいいくらいです。歴史というのは、一言でいうと、人類的規模での感情の集大成、…

メランコリアーそして、憂鬱の逆転

メランコリア。憂鬱。 今更ながら、シュタイナーの気質についての文章を読んでいて、以前から親しみのある一枚の版画を思い出す。 アルブレヒト・デューラーのメランコリア。 シュタイナーも、四体液説から、人間の気質について自論を展開していったようだが…

恋と信仰

良寛と貞心尼の歌のやりとりを美しいと思う。 恋なのか、信仰心なのか。 ただ、ひたすら、どこまでもついていきたいと思う「絶対」な存在。 親鸞の法然への信もまた。 なかなか出逢えるものでもないけれど、 人生の導師とは、そんな気持ちを喚起する存在なの…

うらをみせ おもてをみせて 散る紅葉

「外は良寛」/松岡正剛著より 備忘録的に、文章を書きうつしてきました最終回です。 ・・・・ ついに良寛の最晩年です。体もだんだん弱っている。しかし良寛は六十歳をこえて二人の女性と親交をむすびます。 貞心尼は小さなころからの文学少女です。詩歌ば…

秋の夜ーバッハのマタイ受難曲…

なんだか涼しい。昼間は暑かったのに、やはり秋だ。 今夜ふと思いだした。 バッハのマタイ受難曲の中の「主よ、この涙にかけて我を憐れみたまえ。」という曲を。 この曲がタルコフスキーの映画で流れたことを。 キリテ・カナワの声も良かったけど、映画のシ…

ひふみよいむな…一二三四五六七…

備忘録のように書き写してきた「外は良寛」松岡正剛さん。 「ひふみよいむな」はどのへんから出てきたのか、おもしろい話がいっぱいありました。もう少しで読み終わりそうです。 ーーーーー 良寛の書のなかでもとりわけすばらしいものとして、たった3字の「…

風の便りにつくと答えよ…「外は良寛」より

「外は良寛」/松岡正剛著より 備忘録的に、文章を書きうつしています。融通無碍でフラジャイルな寂しがりやの良寛さん。自由な風のような良寛さん。 「良寛はいつも人恋しかったのではないかと思うのです。かなりの淋しがり屋にほかならないのです。だいた…

「連音」する「連字」ーー「外は良寛」より

「外は良寛」松岡正剛著より/備忘録3 良寛の詩歌には「つつ」という言葉がたびたび出てきます。 霞立つ長き春日を子供らと 手まりつきつつ今日も暮らしつ 手毬をつきつつ今日も暮らしているというのは、単に手毬をついて今日も暮らしているということとちが…

外は良寛 / 松岡正剛著 備忘録

ひきつづき「外は良寛」松岡正剛著より… 世の中に交じらぬとにはあらねども 一人遊びぞわれはまされる 良寛の一人遊びは手毬とおはじきです。良寛には、特に手毬はぴったりだったかもしれません。手毬ははぐれていくリズムを持っているからです。 はぐれるリ…

外は良寛/松岡正剛著よりーーまたその中にあわ雪ぞ降る…

松岡正剛さんの「外は良寛」を読んだ時のメモ。2007年の日記より。 良寛さんの歌「うらをみせおもてをみせて散るもみじ」は生と死の表裏一体を思わせて、かつやさしく大好きな歌である。 あらためて良寛さんの書を見ていると、詩人の吉増剛造さんの文字を思…